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【オープン】メルセデス・ベンツEクラスカブリオレでオープンの爽快感を楽しむ

 メルセデスの車種ラインナップは実に多彩である。基本的にはA,B,C,E,Sのクラス分けを基準とし、この前にGLが付くとSUV、Cが付くモデルにはクーペが用意される。C,E,Sにはそれぞれセダン、クーペとカブリオレモデルが存在する。

 今回は、ラインナップの中核をなすEクラスのカブリオレに乗ってみた。Eクラスは最近マイナーチェンジを終えたばかりだが、今回乗るのは世代でいうと2つ前のモデル。

 

 内装と外装

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 まずは車体外観をぐるっと見てみる。Eクラスをベースとしたボディは小さすぎず、大きすぎず良いサイズ感である。全長は4745mmだが、これは前回乗ったLexus RCと同程度である。カブリオレなのでソフトトップの幌を備える。なので必然的にだがボディカラーによっては今回のようなツートンとなることもあるが、個人的には幌を閉じた姿もエレガントで好きである。

 

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 幌を開いたところ。定員は贅沢にも4人である。2ドアながら後席は決して狭くはなく、フロントシートの裏側、ちょうど後席の膝前のあたりがえぐられているため、特に大柄な男性でなければ普通に乗れるだろう。そもそも2ドアの時点で後席の使用を前提としていないため、乗降がやや面倒なのは仕方ない部分ではある。

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お気に入りはこれ。前後独立して開閉できるウインドウを両方とも降ろすと、車内からはかなりの開放感を味わうことができる。CクラスにはないEクラス伝統の意匠である。

 

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リアはちょっと古さを感じさせるものの、より新しいモデルより押し出し感が強いので個人的には好みである。堂々としたメッキの加飾がいかにもな高級感を醸している。運転していて思うが、メルセデス後ろ姿はなかなか煽られない見た目だと思う。

 

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 乗り込んで内装を見てみる。オープンにすると十分な光を得られるので撮影にはもってこいである。笑 

恒例の足元チェック。アクセルはもちろんオルガン式。アルミの加飾は以前乗ったCクラスセダンと共通である。パーキングブレーキがまさかの足踏み式で、かつ解除は手前のレバーを手で引いて行うというややこしく、かつなんとなく古臭いもの。これは慣れるまで少し時間がかかった。うっかり解除するのを忘れると、コックピットに警告メッセージが表示されるものの、普通に進んでしまう(進めたらダメじゃね?笑)。

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インフォテイメント系の装備はボタンがゴチャゴチャしていてとても分かりづらく、また見た目も個人的には好みではない。大きなモニターを配して物理ボタンの数を減らすというのが最近のトレンドであるから、それらに見慣れていると、この内装はまさに骨董品のようだとすら思える。

乗り心地・ハンドリング

シートに体を納めてシートベルトを締める。シートは意外なほどタイトで、肩幅が広い自分などは若干、窮屈に感じるほどであった。特に肩部分のホールド感が強く、まるでスポーツカーのシートに座っているかのような感覚であった。メルセデスに限らず、オープンカーといえば、優雅にゆったりと流すようなイメージを抱いているが、どうなんだろうか。

ステアリング右側のコラムシフトを操作してギアをD(ドライブ)に入れる。コラムシフトは慣れると非常に使いやすく、ステアリングから手を離さずにギア操作ができるのでとても便利である。

静粛性と乗り心地

 とりあえずは幌を閉めた状態で走り出してみる。幌といってもたかが布だろうと期待をしていなかったが、車内の静粛性は思いのほか、高い。もっと外の騒音が車内に入ってくるものだと思っていたが、この静けさはある意味オープンカーらしくない。もちろん、通常のクーペやセダンと比較すると多少のざわつきを感じるのは仕方ない部分ではある。普段から静粛性の高いクルマに乗り慣れているような人でない限り、特に気になることはない、という程度である。もし将来(買えるなら)こういったオープンモデルを買っても、普段遣いしやすそうだとか勝手な妄想をする。

 乗り心地は少し硬めと感じた。サスのセッティングが特別硬いわけではないので、この硬さはボディ剛性からくるものだろう。荒れた路面では多少ゴトゴトと車体が揺れるが、変にフワフワしているよりはこちらのほうが個人的に好みである。このあたりで、このクルマがわりとスポーティ寄りのキャラクターであると納得する。

 車内のスイッチでダンバーの硬さをSport/Comfortの間で変更することができる。個人的には、この手の可変ダンパーは変化がもっとあからさまな方が楽しいのかなと思う。一般道ではComfort、高速道路で加速体勢に入るときにSportに入れて、気分重視で楽しむことにする。

ダンバーをSportモードに入れて気合は十分(?)、高速道路の合流車線でフル加速!搭載されている2Lエンジンの出力は211馬力とそこまで高くないものの、トルクは350Nmなので加速の力強さはなかなかのもの。しばらく走行車線でゆったり流してから、もう一度踏み直して追い越し車線に出てみる。どのシーンでも余裕を持った加速を行うことができ、力不足を感じることはまったくないだろう。

 ちょっと不満に感じたのがブレーキ。効きが悪いわけではないものの、踏み始めてから制動が始まるまでにちょっと距離がある。それがなんだか古い軽に乗っているようで気持ち悪い。これに関してはメンテナンスやブレーキパッド&ローターの摩耗具合など多くの要因が絡んでくる。なので一概にクルマのせいにはできないが。

ハンドリング

 さっき感じたしっかりしたボディ剛性のせいか、ハンドリングは思ったよりもシャープである。しかし、ピュアスポーツカーのハンドリングのような、クイックに鼻先を変えるような運転には向いていないと思う。決してダルな操舵感はまったくないものの、ワインディングを攻めるような味付けではない。

オープン

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下道に入ってゆったりした運転を楽しむ。手元のスイッチで幌を開けることができるが、これが思ったよりも時間がかかる。かつ、走行中は40Km/h以下でしか開閉できないため、開閉のタイミングがちょっと難しい。

 

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オープンカーは寒い季節にこそ楽しめるという。たしかにそのとおりだと思う。ウインドウを開けていると、ときおり吹くき込む風が気になるものの、ウインドウを閉めてしまうと寒さはほとんど気にならない。むしろちょっと寒いような日にこそ、オープンの開放感を楽しむのにマッチしている。辛さを感じずに外の空気を思う存分楽しむことができる。オープンならではの醍醐味である。より寒い日にはエアコンを点ける必要があるように思うが、しっかり着込んでエアコンを点ければ、むしろもっと寒い日のほうが楽しいかもしれない。

 Cクラスに乗ったので、Eクラス、Sクラスと機会があれば乗ってみたいと思っていたが、いきなり変化球としてカブリオレに乗ることになった。オープンとしての味わいの影に隠れてしまいそうだが、Cとは異なるEとしての乗り味もしっかり感じることができた。次はEのセダンか、GLCに乗ってみたいと思うところである。

 

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GLC Coupéカッコいいなあ......。