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ベンツ Cクラスで長距離移動したら疲れるのか?検証

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メルセデス・ベンツのCクラスになります。

メルセデス・ベンツのラインナップの中ではコンパクトなサイズになるCクラス。他メーカーだと、BMWの3シリーズ、AudiのA4がライバルになります。Cクラス、3シリーズ、A4の3者とも、基本グレードはサイズ感やエンジンの出力がだいたい同じぐらい。A4だけがフロントタイヤを駆動するFFモデルが基本となっています。もちろん、それぞれグレードやオプションの有無でいろいろ変わってきますが。MやAMG、RSなどのハイパフォーマンスモデルが設定されているのも共通ですね。

 

 

今回もAnycaを利用してクルマをお借りしました。Anycaを利用して乗ってみたクルマの記事が他にもいくつかあるので、気になるものがあったら読んでみてくださいね。
規定通り受け渡しの手続きを行い、早速乗り込みます。

 

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まずは内装をチェック。さすがはメルセデス・ベンツ。内装がとても上品ですね。さすがに豪華絢爛とまではいえませんが、シンプルながらも安っぽさを感じさせない雰囲気です。スイッチ類はメッキの加工がされていてこれまた上品な感じがしますが、他のドイツ車のような若々しさはないですね。悪く言えば、ちょっとおっさん臭い?感じ。イメージというか、完全な僕の主観で書くなら、BMWAudiであればカジュアルな服装でさっぱりとした感じで乗りこなせそうな感じ。メルセデスはスーツやジャケットなどのわりときっちりした服装でキメて乗る感じでしょうか。実際、デニムにパーカー姿でこのクルマから降りると、周りにいた人からちょっと変な目で見られているような気がしました。被害妄想かもしれませんが(笑)
 

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メーター類はかなりシンプル。中央のディスプレイに表示される情報量も多すぎず、パッと見で見やすいデザインです。写真ではスピードをデジタル表示していますね。この表示はステアリングのボタンで切り替えることができます。燃費や航続距離など、まあ一般的に運転に必要な情報ですね。
 

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 恒例のペダル配置チェック。アクセルはオルガン式。右脚のスペースにも余裕があり、またペダル表面にはメタルと滑り止めのゴムの加飾があってスポーティです。左足のスペースにフットレストの加飾が無く、ただの足置きスペースのようになっていたのはちょっと意外でしたね。
 
シートの座り心地はとても快適。ふんわりしたソファに沈み込むような座り心地を想像していましたが、そんなことはなく、適度に身体をホールドしてくれる感じです。
車内は正直いって、そこまで広くはないです。セダンらしく車高がわりと低めなので、頭と天井が近いです。悪い言い方をすれば、ちょっと圧迫感があるといえばいいかな。好みが分かれるポイントですが、この狭さは僕個人的にはとても好みです。クルマにしっかり包まれている感じがして安心感があります。逆に広々とした開放感があるのもそれはそれで好きですが。
 
運転席からの見切りは割と良いほうだと思います。着座位置がちょっと低めなので視界も少し低め。ボンネットが若干視界に入ってきますが、視界の邪魔になるということはなく、むしろ、前の車両感覚を掴みやすかったです。気になる死角もなく、前方視界は良好。左右のサイドミラー、バックミラーを通して見る後方視界も悪くないです。この感覚は以前に乗ったトヨタのカムリに似ていますね。運転のしやすさを重視した設計になっていることが分かります。

 

 

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走り出します。メルセデスはギアセレクターがステアリングの右側、日本車でいうところのウインカーの位置にあります。レバーを下に下ろすとギアがD(ドライブ)に入ります。R(リバース)にするには反対にレバーを上にカチッと上げます。P(パーキング)はレバーの横に付いているボタンを押すだけ。PからDに入れた際、ちょこんとアクセルを踏んでやるとクリープに入ります。慣れるまでちょっと戸惑いますが、とてもシンプルで合理的なシステムだと思います。 
 

長距離乗って検証。マジで疲れなかった!

乗り心地はとても良いです。
今回、田舎道をひたすら100kmほどと、高速道路も同じくらい走りましたが、普通の路面であればロードノイズもほとんど伝わってくることなく、滑るように進みます。しかしフワフワしているかといえばそんなことはなく、路面状況が変わればその変化をしっかりと感じます。アスファルトのつなぎ目や小さめの段差を越えたときのショックもかなり抑えめ。厳密にいえば振動やショック自体は伝わってくるんですが、その角が取れているというか、「いちおう伝えとくけど、最小限に抑えとくね」みたいな感じです。ゴツゴツと凹凸や振動を伝えすぎると疲れるし、逆にあまりフワフワしていると路面の情報を感じ取りにくく、運転していて不安になってきます。その境界というか、バランスをうまくとっている感じです。
クルマに乗り込んで最初に感じた包まれ感とも相まって、”クルマに守られながら走っている”安心感があります。この感覚はドイツ車ならではのものだと思っています。
 
着座位置がちょっと低めなのでスピードのわりに速く進んでいるように感じます。これが良くない。笑 運転しているとゆったりとした気分になり、自分の思っている以上にスピードが出ていない。スピードメーターと後ろに注意していないと、すぐに渋滞の原因になりそうです。
 
高速道路で80km/h前後で巡航する程度では外の音はほとんど聞こえません。スピードを上げても風切り音などが発生することもありません。気になるノイズやビビリ音などもなく、長時間運転していても何のストレスも感じません。先日同じようにAnycaのカーシェアでVWのゴルフに乗りましたが、同じドイツ車らしく、高速道路での安定感の良さは通ずるものがありますね。ただ、ゴルフで感じたような軽快感ではなく、どちらかといえば重厚感でもって快適性を作り上げている感じです。なにかと忙しない追い越し車線ではなく、法定速度の80km/hぴったりで走行車線をひたすら走ります。まったく疲れないので休憩は必要ないような気がしますが、快適すぎて眠くなってしまうので、時々パーキングエリアに寄って身体を伸ばしたりします。

 

意外な刺激も? 

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パーキングエリアからの出口で本線と合流。周囲の安全を確かめてフル加速を試してみます。センターコンソールから走行モードを選択。「スポーツ+」ですね。ナビ内で表示が出ていますが、車両設定(足回り、トランスミッション、エンジン)、がスポーティに変更されます。合流車線に出てアクセルをベタ踏み!ビックリするぐらいの力強さでどんどん加速していきます。さっきまでの穏やかな時間がウソのように刺激的。エンジン音もハッキリと聞こえ、変速のショックもしっかりと感じます。つい数分前までのんびり穏やかな気持で運転していたので、この加速感に思考が付いてきません(笑) これは十分すぎるほどの加速です。高速道路でちょっと追い越しする程度であればここまでベタ踏みする必要はないでしょう。走行モードの切り替えでここまでクルマの素性が変わるとは。このクルマに乗る人はスポーティな加速感など求めないのかもしれませんが、もし必要になったときに十分な実力も秘めているような、余裕を感じられるという良さはありますね。
 
燃費は高速道路を走っているときで15km/L前後。一般道でも10km/L付近をうろちょろしている感じです。トータルで12km/L程度だったと記憶しているので、まあそこまで悪くない印象です。
 
全幅は1810mm、全長は4690mmなのでセダンにしては小柄な部類に入ります。さすがにコンパクトカーや軽自動車などと同じ運転感覚で運転はできませんが、「セダンは運転しづらい」「大きいクルマは取り回しが大変」など、セダン車に向けられる一般的なイメージとはかけ離れているといえます。後方の視界を確保するバックカメラはもちろん、前後バンパーにはコーナーセンサーが装備されています。なのでよっぽど運転技術がない人でなければ、車庫入れで擦ったりすることはないでしょう。
 

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こうして見てみると、全長の短さのわりに車体のプロポーションがとても良いですね。FR車ならではのノーズの長さ、ストンと落ちたフロント。オプションになりますがAMGラインのホイールもシンプルでカッコいいですね。絶対的な数値で見るとやはり小さい車体であることは否めませんが、車体のデザインにバランスが取れていて、文句なしに「カッコいい」といえます。
 
同じメルセデス・ベンツのラインナップの上位にあたる、EクラスやSクラスと比べてしまうと小ささを感じますね。

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Eクラス。メルセデス・ベンツ公式サイトより

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Sクラス。メルセデス・ベンツ公式サイトより。

 

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リアのデザインはメルセデス・ベンツ伝統の丸っこいテールランプが目立ちますね。この車両はオプションでAMGラインが装着されているので、マフラーやディフューザーなど、かなりスポーティな印象に仕上がっています。個人的にはAudiLexusなどのような、横に長いラインを描くデザインのテールランプが好みですが、メルセデスのテールランプもちょっと好きになってきました。笑 後ろから見るとちょっとした禍々しさというか、近寄りがたい雰囲気になるんですよね。

ところで、メルセデス・ベンツのC,E.Sを一発で見分ける方法があるのを知っていましたか?Sクラスはエンブレムがグリルの中ではなくボンネットの上に付いているので一発ですが、CとEって一発では分かりにくい時ってありますよね?

 

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ヘッドライトに流れる一本の線がありますね。所謂DRL(デイタイムランニングライト)ですが、この本数でクラスを見分けることができます。

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Cクラスなら1本、Eなら2本、Sクラスはちょっとわかりにくいですが、太い一本に見えて3本が集まっています。

メルセデスの新しいデザイン言語ではヘッドライトのデザインが大きく変わり、くの字を描くDRLが採用されています。

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CLSのフロントデザイン。メルセデス・ベンツ公式サイトより

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Aクラスのフロントデザイン。メルセデス・ベンツ公式サイトより

新しいCLSとAクラスのフロントデザインを比較してみます。はい、違いがほとんど分かりませんね。笑

 こんな感じでメルセデス・ベンツのCクラスに乗った感想をまとめてみました。

Cクラスを簡単にまとめると、1.コンパクト、2.ゆったり感、3.意外とスポーティ みたいな感じです。

次は新しいAクラスを試し乗りしてみたいですね。個人的にめちゃくちゃ乗ってみたいのはAMG GT-4ドアクーペですが、これがレンタカーやカーシェアとして一般人が乗ることができる日はくるのでしょうか。笑

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