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羊の革を被った狼!360馬力のスカイラインの加速を楽しむ!

ずっと乗ってみたかったスカイラインにやっと乗れたので記事にしていく。

スカイライン(通称V37)は、日産の北米ブランドであるInfinity(インフィニティ)Q50の日本市場向けパッケージとなる。なのでフロント・リアのエンブレムは「NISSAN」ではなく、インフィニティのロゴだ。2019年のマイナーチェンジでは主にフロントグリルのデザインが変更され、他の日産車と同じ、NISSANのエンブレムとなった。

今回乗ったのは350GT(HYBRID)というグレード。文字通り3.5Lの排気量を持つV6エンジンと、加速を助けるモーターを組み合わせたもの。後から詳しく述べるが、このハイブリッドシステムが出力するパワーは半端じゃなかった。

 

外装

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外装を軽くチェック。冒頭でも書いたとおり、フロントグリル内のエンブレムがインフィニティのものになっているのが分かる。デザインははっきりいってかなり自分好み。ヘッドライトの目つきが鋭く、かなり威圧感がある。また、フロントのウインカーがバンパー下部に配置されているのもマニアックだが好みをくすぐる。全体的に見たときのスッキリと洗練された感じは良い意味で日本車らしくなく(厳密には日本車ではないが)、またクセが強いわけでもないので、万人受けするデザインなんじゃないかなあと思う。

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夜間に灯火類を点けてリアデザインをチェック。太めの2本出しマフラーが目を引くとおり、セダンでありながら攻撃的な印象を受ける。トランク上部分がちょっと上に摘まれたようになっており、これによって、全体的に流れるようなシルエットが作り出される。

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サイドから見るとそれがよく分かる。全長は4815mmなので、そこまで大柄とは言えないボディサイズ。フロントオーバーハングが短めだったり、強めのエッジラインが入っていたりと、数字のわりに伸びやかなプロポーションになっている。

内装

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内装をチェック。外装のわりにちょっと全体的に古い印象を受ける。特に左足で踏むタイプのサイドブレーキがまさにその典型。このあたりの仕様は、高級車としてはちょっと違和感が残るところ。しかし難点を挙げるとすればそれくらいで、ナビを含めた車載システムの使い勝手はとても良かった。写真では分かりづらいが、大きめのディスプレイが2つ配置されている。それぞれ操作系・表示系と役割がハッキリと分かれているので、所見でも戸惑うことなく操作することができた。

特筆したいのがフロントの見切りを含めた視界の良さ。Aピラーの角度が寝ていることで視界が広く、また、ヘッドライト部分が少し盛り上がっているので、ここを基準にすれば車幅感覚も問題なく掴むことができる。

怒涛の加速

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乗り込んで走り出す。ハイブリッドなのでスタートの加速にはモーターの出力を積極的に活用する。「キーン」というモーター特有の音が聞こえるが、まあ気にならない程度。それ以外はとても静かに、滑るように進む。しばらく進むとエンジンがかかる。走り出してわりとすぐにエンジンがかかるので、モーターの力のみを利用しているのはほんのわずかな時間だけ。モーターのみ→モーター+エンジンに切り替わるときのショックや違和感などは全く感じない。

強めにアクセルを踏み込むと、V6エンジンとモーターのポテンシャルの出番だ。エンジンのみの出力は306馬力。ここに68馬力のモーターが組み合わさると、システムの総出力は360馬力を超える。エンジンのパワーが徐々に高まっていくのに対し、モーターは瞬時に最大トルクを発生することができる。これによって、モーターとエンジンの両方のいいとこ取りをすることができる。

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この加速感はまさに暴力的。アクセルをいっぱいまで踏み込むと、強烈なGを感じながら車は前に飛び出す。エンジンが瞬時に始動し、V6の心地よい、かつ力強い音がしっかりと響く。面白いのが、加速感とエンジン音のタイムラグ。エンジンが始動するまでのわずかな時間はモーターの出力で加速するので、車は前に進んでいるのに、エンジン音はコンマ数秒遅れて聞こえてくるという、変な感覚に襲われる。

この加速を音付きで撮影した有名な動画があるので紹介しておきたい。

youtu.be

乗り心地とハンドリング

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乗り心地は高級セダンらしく、しっかりと重厚感を感じる。荒れた路面や小さな段差を通り過ぎたときも、ボディが暴れたりせず、安心感がある。車重が軽いわけではないので、そのぶん軽やかさを感じることはできないが、何しろ強力なパワートレーンのおかげで、力不足を感じるシーンは皆無だった。

ただし、車格的には同じか少し下位にあたるメルセデス・ベンツ Cクラスと比較すると、乗り心地の重厚感では劣ると感じた。まあCクラスにはエアサスが搭載されているので、バネサスのスカイラインとは単純比較することはできない。しかし、ロードノイズやボディの剛性感などを比べるとその差は明らかだった。このあたり、欧州車の強みを改めて感じる部分だ。

このクルマで初めて市販車に搭載された技術、その名もDASは、ステアリングとタイヤが電気式のワイヤーで接続されているというもの。従来の機構とは違い、物理的にはステアリングとタイヤが直結していない。このシステムがハンドリングにどのような影響を与えるのかとても気になっていたが、僕の感覚では、特に違和感を感じることはなかった。強いていうなら、キツいカーブで思ったよりも切れ込めるぐらいか....?

まとめ

ワインディングで素早いハンドリングを試してみたりもしたが、ちょっとボディが揺さぶられる感覚がある意外は、FRらしい素直で思い通りの運転感覚だった。ハンドリングとは直接関係無いが、やはり感じるのはパワートレーンの力強さ。直線だろうと、上り勾配だろうと、いかなる状況でも必要十分以上のパワーを引き出せるエンジンと、それを強力に手助けするモーター。これらのおかげで、普通のスポーツカーでは味わえないような、余裕たっぷりの運転を楽しむことができる。

スカイラインは下位に直列4気筒エンジンを搭載したモデルもラインナップする。排気量は2Lで出力も抑えめなので、これだとより一般的な性能のセダンと比較しやすいのではないかと思う。機会があれば乗ってみたい。

 

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訪れた五月山で大阪の夜景を撮影。摩耶山の掬星台ほどの迫力は無いが、都市部の光と距離が近い気がして、どこか安心感というか、見ていて落ち着く景色だった。

 

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