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スイフトスポーツで国産ホットハッチの走りを楽しむ!

今回は久しぶりに国産車。スズキのスイフトスポーツに乗ってみる。

スポーツではないノーマルのスイフトには乗ったことがあるが、先に述べておくと、スイフトスイフトスポーツでは全く別のクルマと考えていいぐらい走りが異なっていた。

 

www.suzuki.co.jp

今回お借りしたのはATのモデル。本当はMTでのドライビングを楽しんでみたかったが、また別の機会とする。

ちなみに、スイフトはノーマル、スポーツ両方にMTモデルをラインナップしている。ノーマルのATは「5AGS」、スポーツはトルコン式のATとなる。この5AGSについて少し調べてみたが、MTをベースにしてクラッチ操作を電動油圧で行うトランスミッションのようだ。つまりはVWAudiのツインクラッチと似たような機構か?だとすれば耐久性に難があるのかどうかなど、少し気になる。

内装

乗り込む前に内装を軽くチェック。

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内装は随所に赤のアクセントが入っている。個人的はもっとシンプルなものが好きだが、スポーティな雰囲気に包まれるのも悪くないと思う。

アクセルペダルは吊り下げ式、アルミの加飾が入っているのも格好良くて気分がアガる。ペダル自体の配置も良く、また足元がスッキリと広いので、運転しやすい。

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スピードメーターは威勢よく260km/hまで数値が刻んであるのが面白い。ただ、使わない数字を表示しているのは、実用面からすれば無駄意外の何物でもない。なのでそこはスッパリと180km/hかせめて200km/hスケールにしたらいいんじゃないかと思う。

スピードとタコメーターの間は小さなディスプレイが配置されている。ブーストメーターを表示しているのが個人的にとても楽しかった。走り始めると、アクセルの開度に応じてブースト値が変化していくのが分かる。このあたりの演出はなかなかスポーティで、運転を楽しくさせる。

ナビやエアコン周りの操作パネルはかなりスッキリしていて気持ちがいい。高級感は無いが、車両の価格を考えるとこのクオリティになるのだろう。

唯一気になったのがフロントの視界の悪さ。どれだけシートポジションを変えてみても、なぜかしっくりこない見切りの悪さがあった。運転の妨げとなるほどではないが、立ち気味のAピラーが視界の邪魔をする。しばらく運転していると慣れるので、自分の好みにクセがあっただけかもしれない。

 外装

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続いて外装をチェック。キリリと睨みを効かせたフロントや、バンパーと一体になった2本出しマフラーなど、いかにも速そうな雰囲気でいっぱいだ。しかし、ボディ全体の丸っこさや、パッチリしたヘッドライトなど、ちょっとした可愛らしさも感じる。

個人的に残念に思うポイントがあるとすれば、前後ウインカーがLEDではない点だろうか。このあたりはコストカットの影響を受けた部分だろう。気になれば社外製のものに換装することもできるので、カスタマイズの余地があると考えることもできる。

乗り心地

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ギアをドライブに入れて走り出す。トランスミッションのクセなのか、アクセルワークがシビアなのか、走り出しで少しギクシャクする印象だ。またブレーキがペダルを踏み始めてかなり手前からググッと効き始める。このあたり、慣れるまでは運転に少し気を使う。ここで既に、一般的なコンパクトカーとは大きくキャラの違うクルマであることが感じられる。

乗り心地はハッキリいって硬め。路面のザラつきや段差などの入力がしっかりと伝わってくる。国産のコンパクトカーの中でここまで硬い乗り心地のものは他にないと思う。感じ方は人それぞれだが、自分であれば、助手席に人を乗せて長距離移動をしたいとは思わない。

加速・ハンドリング

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 アクセルを強めに踏み込んで加速してみる。このクルマに搭載されているエンジンは排気量1.4リッターのターボ。140馬力を出力する。車重が1トンを切ることもあり、加速感は軽快そのもの。街中では必要十分以上で、何なら持て余してしまうほどのパワーだ。一方で、高速道路の料金所からフル加速する場合などは、しっかり踏み切ってしまえる。国産スポーツでいうところの、86やロードスターに引けを取らない加速性能だと思う。ただ、例えば120Km/hで流れる新東名高速道路で、追い越し車線に出ようとするとどうか。かなり踏み込んでエンジンに頑張ってもらわないと、もしかすると流れを乱してしまうかもしれない。

ハンドリングもまさにスポーツカーの味付けだ。FRほどの繊細なコントロール性は無いものの、車重の軽さを活かし、軽やかに車体の向きを変えることができる。強いて言うならば、もっとステアリングを重めのセッティングにすれば、よりスポーティになったんじゃないかと思う。

まとめ

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他のスポーツカーと比べると比較的安価で、維持費もかからないというのが魅力のスイフトスポーツ。維持費がかからないというのはわりと本当らしく、ハイオクだが燃費は良く、今回は高速道路メインで14,5Km/L以上は出ていたのではないかと思う。また、スポーツカーではなく、一般的なコンパクトカーに分類されることもあり、保険料が安いというのもある。

しかし走行性能はピカイチ。小排気量ながらなかなかの加速感だし、ハンドリングもまさにスポーツカー。乗り心地は硬めだが、長距離移動をメインにしないなら気にならないレベル。スポーツカーだと割り切ってしまえばいい。

巷で絶賛されているスイフトスポーツだが、その評判どおりの楽しいクルマだった。